なぜ自律神経は乱れるのか?

2025年06月15日 12:38

――脳・腸・骨盤をめぐる三位一体のトラブル――

ある日突然、眠れなくなった。

食べてもお腹が張る。

人混みで動悸がして、なんだか世界がギラギラして見える。

でも、病院では「異常なし」。

「ストレスじゃないですか?」で片付けられる。

…え? ストレスって何?

それで済ませるなら、私の不調もアリの一言で潰されるじゃないか!

◯ 自律神経が「乱れる」というより、「迷子になる」

自律神経はアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)でできた絶妙なバランス装置。

本来なら、朝はスイッチオン、夜はゆったりオフ。

だけど現代人は、朝から通知音に飛び起き、満員電車でパズルのように押し込まれ、
昼はカフェインでブースト、夜はスマホでブルーライトまみれ。

つまり…
自律神経は、「正常な使い方」を忘れてしまってる。
迷子のまま、がんばり続けてるんです。



◯ 「脳・腸・骨盤軸」が崩れると、司令塔が混線する

わたしたちのカラダは、思ったより“立体的”にできています。

脳(感じる・考える)

腸(感じすぎる・ため込む)

骨盤(支える・解放する)

この三つがバランスを取っている状態が、「本当の安定」。
逆に言えば、どこかが“ズレる”と、自律神経はバグります。

たとえば:
• 脳が不安でいっぱい → 腸がギュッと緊張 → 骨盤も固まる
• 腸が冷えて不快 → 脳がイライラ → 骨盤が前傾して呼吸が浅くなる

これ、全部つながってるんです。
脳・腸・骨盤は、切り離せない三兄弟。
しかも仲が悪くなると、喧嘩しっぱなし。



◯ 「姿勢」が脳と腸を決めている⁉︎

姿勢なんてどうでもいい?

いえいえ、骨盤の角度が変わるだけで、腸の位置も、呼吸の深さも、ひいては“安心感”のレベルまで変わってきます。

つまり、**あなたの不調は、「骨盤のため息」**かもしれません。



◯ 解決のカギは“整える”ことじゃない。“つながせる”こと

よく「整えましょう」「リラックスしましょう」と言いますが、
この哲学はちょっと違います。

本当に大事なのは――
脳と腸と骨盤を、再び“つなぎ直す”こと。

感じること。
呼吸すること。
ゆだねること。

それだけで、自律神経は「あ、戻っていいんだ」って、
ふっと正常なリズムを思い出してくれる。



◯ 最後に。不調は、あなたの中の“分断”のサイン

もしあなたが今、
眠れない・疲れがとれない・やる気がでない――そんな状態なら、
「脳・腸・骨盤」が別々の方向を向いていないか、
ちょっとだけ立ち止まって感じてみてください。

治すより、つなげる。
戦うより、ゆるめる。
抑えるより、聴いてあげる。

あなたの中にある“本来のバランス”を、もう一度呼び覚ましませんか?

記事一覧を見る