健康意識の高い方であれば、一度は「塩化マグネシウム」という言葉を耳にしたことがあると思います。
特に、最近では「にがり風呂」や「マグネシウムオイル」など、体に直接取り入れる方法が注目を集めています。
実はこの塩化マグネシウムの働きは、当院の施術が目指す「身体の自然な回復力の促進」と非常に似たメカニズムを持っています。今回はその共通点について深掘りします。
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■ 塩化マグネシウムの主な効果
1. 自律神経の安定化
マグネシウムは「天然のリラックスミネラル」とも呼ばれ、交感神経の過剰な興奮を抑え、副交感神経優位の状態へと導いてくれます。これはオステオパシーで言う「脳・脊髄液の循環改善」や「迷走神経の活性化」によるリラクゼーション効果と重なります。
2. 筋肉の緊張緩和
マグネシウムはカルシウムと拮抗して働き、筋肉の収縮を抑制します。筋肉が緩めば、関節や骨格の負担も減少。これはまさにオステオパシー手技で筋膜リリースや緊張緩和を行う目的そのものです。
3. 細胞のデトックスサポート
塩化マグネシウムは体内の老廃物や過剰なナトリウムを排出し、細胞レベルでのデトックスを促します。オステオパシーでは「体液循環の改善」によって代謝を高め、自然治癒力を引き出すことを重視していますが、このプロセスと極めて似ています。
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■ オステオパシーと塩化マグネシウムの「共通点」
• 本質は“流れ”の回復
オステオパシーでは「すべての障害は流れを阻害する」と考えます。血液、リンパ液、脳脊髄液、神経伝達、どれもスムーズに流れていれば体は自然に回復します。
塩化マグネシウムもまた、イオンの流れや筋肉・神経伝達の正常化を助けることで、体内の滞りを解消していきます。
• 身体が持つ“自己調整力”を引き出す
薬のように直接的な「治す」ではなく、あくまで「整える」ことで体本来の機能を発揮させる――この視点はオステオパシーの哲学そのものです。
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■ どう取り入れるべきか?
現代人はストレス過多、加工食品の摂取過多、慢性的なミネラル不足に悩まされています。
にがり風呂やマグネシウムオイルで皮膚から吸収させるのは、内臓への負担も少なく、非常に理にかなったアプローチです。
例えば、
• 夜の入浴に塩化マグネシウムをひとつかみ。
• 就寝前にマグネシウムオイルを首やお腹に塗布。
これは、オステオパシーで副交感神経を優位にする施術と同じく、深い睡眠と自然な回復力を引き出してくれます。
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最後に
塩化マグネシウムは単なるミネラル補給ではなく、「自己治癒力を高めるためのスイッチ」とも言えます。それはまさに、オステオパシーの目指す「身体が自ら整う状態」をサポートするもの。
もし慢性的な疲労、肩こり、不眠、自律神経の乱れを感じているなら、当院の施術とあわせて、この自然なミネラルの力をぜひ取り入れてみてください。