超大事なお話

2025年05月06日 08:32

ストレスが身体に与える影響

今回は、日々の疲れや不調の根本原因になりやすい「ストレス」について、体の中で何が起きているのかをわかりやすく解説していきます。



■ ストレスが脳に届くとどうなる?

私たちが「ストレスだなあ」と感じるとき、まず反応するのが脳の3つの部位です。
1. 大脳皮質:意志や判断をつかさどる部分。ここで「嫌だな」とか「逃げたい」などの思考が生まれます。
2. 脳幹(爬虫類脳):自動反応の司令塔。心拍や呼吸を変化させて、身を守る準備を始めます。
3. 辺縁系:感情をコントロールする場所。「怖い」「怒り」などの感情はここで処理されます。

この辺縁系から、次に指令が出るのが視床下部です。



■ 視床下部からホルモンのスイッチが入る!

視床下部は、ホルモンの司令塔のような場所です。ストレスを感じると、ここから以下のような反応が起きます。
• **コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)**という物質が分泌され、
• それが下垂体に働きかけ、
• さらに**副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)**が分泌されて、
• 副腎皮質から「コルチゾール」や「アルドステロン」が出てくる。

コルチゾールは「ストレスホルモン」とも呼ばれ、血糖値を上げたり、炎症を抑える働きがあります。アルドステロンは水分と塩分のバランスを保ちます。



■ 免疫系にも影響が出る

同時に、ストレスは免疫系にも作用します。
• 脾臓や胸腺が刺激されて、
• インターロイキン1や5などの炎症性物質が出てくる。

これは、感染や炎症に対する「備え」ですが、慢性的なストレスが続くと、逆に免疫力が低下してしまいます。



■ 自律神経もフル稼働

また、ストレスは交感神経を刺激します。これは「戦うか逃げるか(fight or flight)」の反応です。

このとき副腎髄質からは、
• ノルアドレナリン(80%)
• アドレナリン(20%)

が放出され、血圧・心拍数の上昇、筋肉の緊張、消化の停止など、非常事態モードになります。



■ ストレスは肝臓や甲状腺にも影響を与える

下垂体の指令は、副腎だけでなく甲状腺や肝臓にも届きます。
• 甲状腺:代謝をコントロール
• 肝臓:糖や脂質の調整を担当

つまり、ストレスが続くと、体のあちこちに負担がかかるということです。



■ まとめ:ストレスは全身の司令網を巻き込む「総力戦」

ストレスは単なる「気持ちの問題」ではありません。

脳、神経、ホルモン、免疫、内臓…すべてが影響を受けます。

だからこそ、日々のケアや自律神経の調整がとても重要。

キュウ整骨院では、自律神経バランスに着目した整体を提供しています。
ストレスによる不調を根本から見直したい方、ぜひ一度ご相談ください。

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