線維筋痛症の方へ

2024年12月03日 21:53

線維筋痛症(Fibromyalgia)は、慢性的な全身の痛みや疲労感を特徴とする疾患であり、その原因やメカニズムは完全には解明されていません。しかし、当院の研究及び臨床結果から、大脳辺縁系(limbic system)の機能異常が、この疾患において重要な役割を果たしている可能性が大いに考えられます

大脳辺縁系とその役割

大脳辺縁系は、以下のような脳の部位で構成され、主に感情、記憶、動機づけ、自律神経の調節に関与します。

•扁桃体(感情の処理、特に不安や恐怖)
•海馬(記憶の形成と整理)
•帯状回(痛みや感情の統合)
•視床下部(自律神経やホルモン調節)

これらの領域は、痛みの感覚やそれに対する感情的な反応を調整する役割も果たしています。

線維筋痛症との関連

1.過敏な痛覚処理

線維筋痛症の患者では、痛みを抑制する仕組み(下行性疼痛抑制系)がうまく機能せず、痛みの信号が過剰に処理されることがあります。この痛覚過敏には、大脳辺縁系が関与している可能性があります。

2.ストレスとの関連
大脳辺縁系はストレス反応に重要な役割を果たしており、ストレスが線維筋痛症の症状を悪化させる要因となることが知られています。特に、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の異常が報告されており、これは辺縁系と密接に連携しています。

3.感情と痛みの相互作用
繊維筋痛症の患者は、不安やうつといった感情的な問題を抱えることが多く、それが痛みを増幅させる可能性があります。このような感情処理の異常も、大脳辺縁系の機能に関連していると考えられています。

4.神経可塑性の異常
繊維筋痛症では、痛みの記憶が脳内に形成されやすくなる神経可塑性の異常が示唆されています。特に海馬や扁桃体の役割が注目されています。

これら全てに対して当院では理論と手技を構築しております

筋痛症だからと整骨院や整体院で筋肉を揉んだり、サプリメントの服用を行ったり(サプリメントは悪くないです)なかなか良くならない方が多いのが現状です

当院の施術はその現状に一石を投じる事ができるものだと自負しております

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