近年、塩分過多が健康に悪影響を及ぼすという一般的な認識が広がっていますが、塩そのものは、正しい量と質で摂取すれば、人体にとって非常に重要な栄養素です。
塩の役割と必要性
塩(ナトリウム)は、以下のような体内の重要な機能に関与しています
1. 体液バランスの維持:ナトリウムは、細胞内外の水分のバランスを保ち、体液量を調整します。これにより、血圧の調整にも影響を与えます。
2. 神経伝達:ナトリウムは、神経細胞が適切に信号を送るために欠かせない成分です。神経インパルスの伝達を助け、筋肉の収縮をサポートします。
3. 消化と栄養吸収:塩は胃酸の分泌を促進し、食物の消化を助けます。また、栄養素の吸収においても重要な役割を果たしています。
⚠️超大事な事⚠️
良質な塩を選ぶ
塩を摂取する際には、その質が非常に重要です。精製された塩(いわゆる食卓塩)はナトリウムと塩化物が主成分で、その他のミネラルが取り除かれていることが多いですが、天然や海塩岩塩は、ナトリウム以外にもマグネシウムやカリウム、カルシウムなどの微量ミネラルが豊富に含まれています。
過度の制限のリスク
塩分を極端に制限しすぎると、以下のような健康リスクが生じることがあります
1. 低ナトリウム血症:ナトリウムが不足すると、体液のバランスが崩れ、疲労感、頭痛、筋肉の痙攣、さらには意識障害などが引き起こされる可能性があります。
2. 血圧の不安定 塩分不足は、低血圧を引き起こすことがあり、立ちくらみや集中力の低下などの症状が現れることがあります